ようやく涼しくなった9月21日(土)、塾員センター北村和夫課長のご案内で三田キャンパスおよび芝共立キャンパスを見学するキャンパスツアーを実施しました。参加者は会員およびご家族を含めた15名で、下記の場所を見学しました。
- 福沢先生終焉の地
1871年、福沢先生は新銭座より、三田山上に転居しました。それ以来30年間、先生はこの地に暮らし、1901年2月3日邸内で脳出血のために享年68才でご逝去。その経緯が刻まれた石碑を見学しました。
- 幻の門
かつて塾の正門だった幻の門は現在「学術資料展示施設(通称:慶應博物館)」建設のための工事が進められていて、幻の門スロープは通行止めとなっていました。博物館は2021年3月頃に一般公開される予定だそうです。
- 旧図書館
慶應義塾のシンボル的建造物です。一階ホールと中央階段踊り場のステンドグラスを見学しました。「ペンは剣より強し」とラテン語で記されています。
- 三田演説館
国の重要文化財に指定されている演説館は、通常内部は一般公開されていません。しかし今回は北村課長のご配慮で特別に見学することができました。内部は近世北アメリカの教会のような様式で、一歩内部に入ると懐かしい木造建築物の匂いがしました。
- 模擬法廷
南館の地下4階に、教室全体が法廷と同じ構造にしつらえられた模擬法廷があります。このような教室があるとは全く知りませんでした。
- 旧ノグチ・ルーム
幼稚舎や日吉寄宿舎・三田4号館などを設計した建築家谷口吉郎(1904~1979)と親交のあったイサム・ノグチ(彫刻家・画家・造園設計者・インテリアデザイナー)は共同で1952年に三田キャンパス内に談話室「新萬來舎」を設計しました。南館3階に移築された新萬來舎(ノグチ・ルーム)や屋上庭園に設置された彫刻「無」を鑑賞しました。
- 芝共立キャンパス
都営三田線で御成門へ移動。駅からすぐ近くの薬学部の校舎へ向かいました。薬学部は、2008年に共立薬科大学と合併して設置された10 番目の学部になります。芝共立キャンパスは都心にありながら緑が多く、交通も便利な場所です。校舎内の講堂(展望ギャラリー)・屋上庭園(植物園分室)・体育館・学生食堂・実習室・図書室・附属薬局などを見学しました。図書室には薬剤師受験のための参考書がたくさん並んでいるのが印象的でした。